来日韓国人が語った韓国
学生の頃になりますが、私は来日韓国人と話す機会を持ちました。
お一人はアルバイト先の博物館で。
お一人はゼミの課題でインタビューをしてこいと言われたので、母づてに探した方です。
お二人の共通の認識は母国で聞いていた日本と違う。
今はともかく、1980年代の韓国は本当に最悪だった。
90年代初頭に国家が破産し、IMF管理下に置かれたことを考えれば、80年代が最悪だったとの意味も分かります。ちなみにIMF管理下に置かれるまでは午後8時以降は外出ができなかったそうです。どんな国だったんだろ‥
また私は強く感じるのは、韓国は反日教育をしてないと言いますが、日本へ来て母国で学んできた国と違うと良い意味で感じるのであれば、そのような思想が蔓延し教育にも影響を及ぼしていることは間違いないことではないいかということです。
私がお二人にお会いしたのは、韓流ブームの一方で、反日運動が盛んな頃でした。
‥あれ?今とあんまり変わらない??
韓国内から出たことのない人々は変わらず反日、しかし日本で暮らしてみればギャップから親日に。これは少ないことではないのではないでしょうか?
個人的にはこのような小さな変化が起こって、反日感情に歯止めがかかればと思ったものです。
(今現在、報われない思いですが)
その一方で韓国への疑念も持ちました。
インタビューをさせて頂いた方が実は日本名を名乗っていたのです。
在日○世とかではないですよ。韓国から日本に嫁いだ方でした。
不思議に思い聞いてみました。
「なぜ日本名を名乗るのですか?」
こちら(日本)に来る前に(日本名が)あった方がいいと言われたそうです。
ちなみに、彼女のお父様は軍人でとても厳格な方だとか。彼女自身も大学を出た知識階層にあたります。
私にはさっぱり分かりません。何故、日本名があった方がいいのでしょうか?
メリットは何でしょうか?
特別永住者が通名を名乗り続ける意味。まことしやかにネットで広まった在日特権。
私の通名への不信感が生まれた瞬間でした。
ナツメ
日本人以外が見た在日コリアン
ここでは、私の体験してきたことをもとに綴っていきます。
まず最初は在日コリアンについて。
私はこれまで、日本在住の韓国人・朝鮮人の方と接する機会が多々ありました。
その中で、今回は入社後はじめて出会った在日コリアン三世と中国人社員の会話をご紹介します。
入社式の後、私達はワークショップに入りました。
私のグループには中国からの留学生の宋さん(仮名・男性)と、在日コリアンの国本さん(仮名・男性)がいました。
まずは自己紹介から入ったのですが、日本人の私達は触れることのできない会話が二人の間で始まりました。
宋さん「私は外国人ですから‥」
国本さん「僕も外国人だけど。在日だから。」
宋さん「ずっと日本で暮らしているんでしょう?だったら日本人だよ。」
分かりますか?冷たい空気が流れていたことが。日本国籍勢沈黙。
宋さんの主張は、名前も暮らしも日本人と変わらないなら日本人だろ!ってことです。
私達は何も触れることはできませんでしたが、少なくとも中国人の宋さんから見て、国本さんのことは理解できなかったのです。
私もこの頃は通名や特別永住者(永住権とは別です)については、なるべく触れないようにしていました。空気が変わるのも嫌ですしね。
しかし、今なら宋さんの疑問も理解できます。
現代において、何故未だに通名を使わなくてはいけないのか。
日本名で韓国人としてのアイデンティティーを日本語で語る。
祖国に帰る気がないのに帰化しない。
様々な事情はあると思いますが、在日コリアンは宙ぶらりんな状態のように感じます。外国人参政権や人権擁護法案など民主党政権下で議論されましたが、その度に上げられたのが彼らです。
私はそんな法案を通す前に通名を今でも使わなくてはならない現状、帰化をしない現状を精査すべきではないかと考えます。そうでなければ、結局宙ぶらりんな状態は変わらないと思うからです。
私は最後まで国本さんの本名を知る機会はありませんでした。聞くこと自体、異様なタブー感があったからです。
次回は韓国人が語った韓国についてお話しようと思います。
学生の頃、行った韓国人へのインタビューが、私に通名に対する疑問を持たせたきっかけかもしれません。
ナツメ