日本人以外が見た在日コリアン
ここでは、私の体験してきたことをもとに綴っていきます。
まず最初は在日コリアンについて。
私はこれまで、日本在住の韓国人・朝鮮人の方と接する機会が多々ありました。
その中で、今回は入社後はじめて出会った在日コリアン三世と中国人社員の会話をご紹介します。
入社式の後、私達はワークショップに入りました。
私のグループには中国からの留学生の宋さん(仮名・男性)と、在日コリアンの国本さん(仮名・男性)がいました。
まずは自己紹介から入ったのですが、日本人の私達は触れることのできない会話が二人の間で始まりました。
宋さん「私は外国人ですから‥」
国本さん「僕も外国人だけど。在日だから。」
宋さん「ずっと日本で暮らしているんでしょう?だったら日本人だよ。」
分かりますか?冷たい空気が流れていたことが。日本国籍勢沈黙。
宋さんの主張は、名前も暮らしも日本人と変わらないなら日本人だろ!ってことです。
私達は何も触れることはできませんでしたが、少なくとも中国人の宋さんから見て、国本さんのことは理解できなかったのです。
私もこの頃は通名や特別永住者(永住権とは別です)については、なるべく触れないようにしていました。空気が変わるのも嫌ですしね。
しかし、今なら宋さんの疑問も理解できます。
現代において、何故未だに通名を使わなくてはいけないのか。
日本名で韓国人としてのアイデンティティーを日本語で語る。
祖国に帰る気がないのに帰化しない。
様々な事情はあると思いますが、在日コリアンは宙ぶらりんな状態のように感じます。外国人参政権や人権擁護法案など民主党政権下で議論されましたが、その度に上げられたのが彼らです。
私はそんな法案を通す前に通名を今でも使わなくてはならない現状、帰化をしない現状を精査すべきではないかと考えます。そうでなければ、結局宙ぶらりんな状態は変わらないと思うからです。
私は最後まで国本さんの本名を知る機会はありませんでした。聞くこと自体、異様なタブー感があったからです。
次回は韓国人が語った韓国についてお話しようと思います。
学生の頃、行った韓国人へのインタビューが、私に通名に対する疑問を持たせたきっかけかもしれません。
ナツメ