天皇陛下を利用するのは誰?
本日、今上陛下が傘寿をお迎えになりました。
謹んでお慶び申し上げます。
さて、今年陛下を巻き込んだ由々しきできごとがありました。
山本太郎氏の手紙直訴問題です。
大抵の知識人は「憲法に抵触しない」「山本氏の単なるパフォーマンスに騒ぐ必要はない」との見解を示しておりました。
私にしてみれば、「そんなこと分かってるわ!」という感じでした。
知識人の皆さんは、なぜ一般人が怒りを抱いたか分かってないようですね。
つまり、山本太郎氏のパフォーマンスに陛下を利用した。そのことに怒っているのです。政治云々ではないです。
田中正造と比較する方も現れましたが、時代錯誤も甚だしいです。
しかも、山本氏は田中正造のように何度も現場へ足を運ぶどころか、放射能が怖いと逃げ、風評被害までもたらしていますからね!
と、山本氏のことを語ると切りが無いのでここまでにします。
よく天皇の政治利用と言いますが、私はそこに疑問を持っています。
もちろん、陛下を政治利用するなど言語道断です。
しかし私の目には、天皇を批判する人々こそが天皇を利用しているように思えてならないのです。
私は彼らを自称リベラルさんと呼んでいます。
自称リベラルさん達は何かにつけて、天皇制を批判しますね。
ただ、彼らの主張の元を辿って行くと天皇制はほとんど関係がありません。
自分達の主張のために、「天皇」を利用している訳です。
また、大東亜戦争(私は敢えてこの呼称にしています)において、おかしな女性団体が勝手に昭和天皇を戦犯とし、有罪と「判決」しました。
かなり前のことですが、未だにドヤ顔で「天皇ヒロヒト」と言う輩がおります。
この団体のほとんどは戦後生まれです。一体、昭和天皇に何の恨みがあったのでしょうか?
これも結局パフォーマンスなんですよね。自称リベラルさん達は「天皇」を利用し、過去の戦争を批判していたのです。
要は自称リベラルさん達には、人々を説得するだけの力がないのです。もっと言えば、「自称リベラルさん」という職業に就いてはいるけども、職業であって信念はないということです。そうでなければ、わざわざ天皇・皇室なんて持ち出す必要がない訳ですから。
ちなみに、今は亡き私の祖父母は戦争を耐え抜き、その悲惨さを嫌という程体験した世代です。
昭和天皇に対しても、今上陛下に対しても尊敬の念を抱いておりました。
国旗は日章旗、国歌は君が代。
祖父母は私に皇室を敬うことと、国旗と国歌の大切さを教えてくれました。
ナツメ